人から自分の何か(外見、内面、持ち物など)を褒められたとき、
- 素直に「ありがとう」と言える、喜べる人
- 「そんなことないよ」、「大したことない」つい否定的な言葉が出てしまう人
どちらが多いのでしょう。
私は幼少期から後者でした。
言い訳のようですが、「他人から何かを褒められたとしてもそれはただのお世辞」、「素直に喜ぶのは(自慢のようで)恥ずかしいこと」という刷り込みがあります。
「謙虚であるべき」というのも場面によっては抜けきれていません。
小学生の頃、「〇〇ちゃん、足長いね」と声を変えてきた同級生の母親に対し、「そんなことない」と返答したのは私ではなく隣にいた母親。
それを聞いて「他人から言われたからといって、足長いわけじゃないんだ」と自覚、と同時に「どっちの大人の意見が正しいのだろう」と少し困惑した記憶があります。
相手の言葉はお世辞として捉え、謙虚であるべき、日本人らしい大人になった私が数年前、新しく始めたことがきっかけで「否定=謙虚」ではないと意識に変化が芽生えました。
それは、日本人以外、英会話の先生との会話。
先生たちは年齢とか見た目には触れず、身につけているものに対して「それ良いね!」、「どこで買ったの?」と聞いてくる。
逆に「それステキですね」というと、「ありがとう!、これはね〜」と説明してくる。
「そんなことないよ」と否定系で返ってくることは(ほぼ)ない。
わけの分からない(考えると理由の無い)固定概念に縛られていた私にとっては少し不思議な感覚というか、新鮮でした。
素直に「ありがとう」と言えることは恥ずかしいのだろうか。
褒めた側の立場から考えてみると、否定の言葉が返ってくるのを待っている人、「そんなことない」と言われて嬉しい人はいるのだろうか。(京都人はそうなのか?)
他人から褒められたい人はその言葉を得るため、先に相手の見た目などを褒める心理があるそうですが、とりあえずお互いを褒め合うような関係性には疑問を感じます。
私も否定から入りがちな時もまだまだありますが、今まで経験してきたよく分からない認識を変えたいと思っています。
「それ良いね」、「ありがとう」と素直に言う、他人同士で足を引っ張り合うのではなく、それぞれ違った良い何かを持っている、で良いんじゃないのかなぁ。
コメント