家の中の生活音などで悩むことが多い性格です。
共同住宅に住んでいれば多少の音がするのは当たり前。そう頭では分かっていても音がするたびモヤモヤしてしまう。
その原因は音の大きさなどによる騒音ではなく、心理状態によって不快に感じる煩音(はんおん)でした。
煩音(はんおん)とは
煩音(はんおん)とは煩わしい音を表す造語。
生活音に悩み防音対策についてネットで調べているときに初めて知りました。
心理的に不快な音。騒音とは異なり、音量はそれほど大きくなくても、聞く人の心理状態や人間関係などの要因によって煩わしく感じられる音。
goo辞書
うるさいと感じるのは音量だけの問題ではないんですね。
最近では家の中の生活音だけではなく、近隣の公園からの騒音問題も起きているようですが、それらは音による騒音問題ではなく煩音問題の可能性もあるようです。
悩みの種が騒音なのか煩音かを見極め、対策を考える必要があります。
実例:隣人のAさんとBさん
初対面での印象
昨年現在の家に転居、両隣のAさん・Bさん宅に引っ越しのご挨拶に行きました。
私自身、生活音が気になる性格のため「しばらく引っ越し作業でご迷惑をお掛けします」と事前に一言伝えました。
その話の流れでAさんからも「(家族構成により)うちもうるさいかもしれません」と言われ、引っ越し後しばらくして廊下ですれ違う際にも「うるさくないですか?」と何回か声をかけられました。
「Aさんなら音が出てしまっても気にかけてくれるだろう」事前に言われた一言に安堵しました。
Bさんにも同様に一言伝えたのですが、それに対して返ってきたのは「音に気づかなかった!」と少々あっけらかんとした言葉。
「うるさくないなら良かった・・」ほっとした気持ちもありつつ「Bさんは音が気にならないのかも・・」内心、今後の近隣付き合いに不安を感じました。
その後の生活では
共同住宅のため、家の中では壁に何かがぶつかるようなゴツンとした物音や廊下をダダダッ!と走り回る音が聞こえてくることも。
音源は上下階か外からの可能性もあるのに音がするたび、頭の中で「もしかしたらBさん宅からなのではないか・・」と不安を感じました。
そう感じてしまった理由は、Aさんが日頃音に対して注意を払っているのに対し、Bさん自身音を気にせずそして、家族が廊下で騒いでいても注意しているのを見かけたことがなかったため。
A・Bさん宅、もしかしたら我が家からかもしれないのに、どうしてもBさんへの疑いが消えず何ヶ月もモヤモヤしながら過ごしていました。
騒音ではなく煩音だった
音の感じ方は人それぞれ、自分と同じくらい注意して欲しいとは言えないので我が家でできる防音対策について考え始めました。
ネットで”騒音”、”対策”などのワードで調べていたときに夫が見つけた”煩音”という単語。
この単語の意味を知り、頭の中のモヤモヤの本当の原因に気づくことができました。
音が気になるのも事実ですが、Bさんのあっけらかんとした態度を見て”音を気にしない=自分自身でも気をつけない人”なのかもしれないと必要以上に不安を感じてしまった。
「うるさいかもしれないけど気をつけます」そのたった一言が欲しかったのだと。
原因に気づいた私はBさんと直接話すことを決め、我が家の状況を説明、Bさん宅の状況も聞きました。
Bさんによると、家の中は気を配っていたが、廊下からの音に我が家が困っていることを把握していないようでした。
実際に話をして音を気にかけていたことを知り、我が家の状況を伝えたことで音が多少しても以前より穏やかに過ごせるようになりました。
まとめ
今回は我が家の経験をもとに騒音(煩音)問題についてまとめてみました。
騒音問題は人によって感じ方が違い目には見えない感覚的な問題でもあるため、なかなか解決が難しいですね。
現代では家だけではなく、公園や電車など公共の場でも同様の問題が起きています。
生活していれば音が出てしまうのは当たり前、でも音量やその時の心理状態によって音が気になってしまうのも当然かもしれません。
そのどちらも現実であると受け止め、”音が出てしまうのは仕方がない”、”なんで静かにしてくれないのだろう”と自分の状況を押し付けず”では、どうするか?”を考えたり、騒音ではなく煩音であることを理解し、お互いの状況を話してみてはどうでしょうか。
音を出す人、音を注意してくる人とわざわざ話をするなんて・・もしかしたら怖い人かも・・という気持ちもあるかもしれませんが、相手も同じ人間、話を聞いてみないと相手の状況は分からないものです。
騒音問題の本当の原因を知るだけでも必要な対策が見えてきます。
コメント