時代が変化しても自分と逆の立場の人に否定的なのは本能だろうか

思考
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最近(数年前から?)ネット上で「専業主婦は暇だろう」、「日中何をしてるのだ」などという意見を見かけるようになりました。

時代の変化によるものなのでしょうか。(未婚か既婚か、とかも)

日経新聞の記事によると、専業主婦家庭は今や共働き家庭の数を下回り、昭和の価値観の象徴になってしまったようですね。

こういった数値の変化や否定的な意見が取り上げられるたび個人的に思うことがあります。

時代が変われば生活にも変化が現れるのは当然かもしれませんが、以前から割合は違えど両者存在していたのに、どっちが正しい、大変かなんて他人が決めれることなんでしょうか?(該当者が旦那さんに言われるならまだ分かるけども)

「何してんの?」という問いに対し、たとえ「○時に〇〇している」など細かく返答があったとしても、お互いに何のメリットがあるんでしょう。

内容によっては「働け!」などとさらに批判し続けるのでは。

そのやり取りの行先は「どっちが大変か?」、不幸自慢大会になるだけのような・・

そういった状況を生み出しているのはおそらく、「専業主婦でいる人」がポイントなのではなく、会社員でないこと(苦労しているように見えない)に対する不平等感・嫌悪感が元凶なんじゃないでしょうか。

働いていない(会社員ではない)=税金を納めていない=怠けている、などのイメージなのか・・

では、国民皆が年金、税金を平等に同額納めれば良いのだろうか?

そうすれば間接的な被害は減らせるかもしれないが、よくよく考えると、顔の見えない他人がどちらを選択したかによって直接的な被害を受けているのだろうか?

以前は共働きが少なく、現在は専業主婦が少ない状況で、少数派を悪のように仕立て叩き続ければどちらも、誰もが生きづらくなり考え方の二極化も終わらないのではないでしょうか。

今後(すでに)、金銭的二極化が懸念されていますが、それよりもこういった自分と違う状況(立場)の人たちに対する否定(嫌悪感)の方が問題なのではないか、と個人的に思います。

こういった内容も含め、情報社会で配偶者や子育てに対する残念な情報が多く飛び交えば結婚、家族を持つことに希望を持てず独身を選択する若者が増えるのも頷ける。

個々の家庭の問題(選択)にも関わらず、自分と逆の立場の人たちを一括りにしてネット上で叩くのは正しい情報発信なのでしょうか。(政治家から目を背けさせるための必要悪を作り出すため?)

専業主婦・共働き家庭のどちらが多いというのはあくまで数字であり、蓋を開けてみれば個々に事情があり、「どちらが正しい(大変)」とか、「こうであるべき」と他人を枠に当てはめようとする価値観自体に問題があるのでは?

特定の誰かを叩いたり、ネガティブな内容の方がSNS上では盛り上がるのかもしれませんが、それは今後の問題に対する最善の方法だと私には思えません。(未婚化、少子化を加速させているのは政府だけではなく、国民のネガティブな情報発信も原因の一つなのでは・・)

目に見えない雰囲気で二極化された社会において、どちら側になっても逆の立場の人たちから、お互い非難し続けるのは悲しいですね。

ただ、個人で考え、家庭で話し合って選択しただけかもしれないのに。

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